ディーラーでの下取りと買取専門店、
バイク売るならどっちがお得?
メリットとデメリットを徹底比較!

1) ディーラーはバイクを高く買い取ってくれるの?

ディーラーと中古買取専門店、バイクを売るならどちらが高く買取してくるのか、それぞれの特徴や違いをご存じでしょうか?
実は全然違うディーラーと買取専門店の特徴。なぜならディーラーは新車、買取専門店は中古車を売りたいという、ビジネススタイルが違うからです。
この記事ではディーラーと買取専門店にバイクを買取してもらう際のメリットとデメリットをまとめました。この記事を読めばディーラーと買取専門店、自分がどちらに向いているかが分かります。
ディーラーと買取専門店、両方の特徴を知ることで、バイクの買取、新しいバイクへの乗り換えはどちらを選んだ方が自分にとって得なのか、参考にしてください。

2) ディーラーと買取専門店の特徴の違い

2-1 ) ディーラーの特徴

ディーラーとは、メーカーと特別な契約を結び、そのメーカーの商品を扱う【正規販売店】のことです。契約しているメーカーの製品、部品を専門に取り扱い、製品のメンテナンスにも長けています。

主に契約メーカーのバイク販売を行い、修理や整備なども行います。数あるバイクのメーカーと種類の中から、取り扱うメーカーを絞ることで専門性が増し、メーカーから専門的な整備方法が教育されます。それだけではなく特定のメーカー車種を専門で扱うことによって色々な情報、事例も集まってくるので、取扱製品の整備技術は高くなります。

ビジネススタイルとしては主に取り扱うメーカーの車両を販売、整備することで利益を出しています。中古車買取は【下取り】という形で、バイクを購入してくれるお客様に対して本体の値引きや廃車の手間を省くためのサービスとして取り扱われています。

2-2 ) 買取専門店の特徴

買取専門店とは、中古バイクを買取して利益を出すお店のことです。バイクの整備なども行いますが【中古バイクの売買が専門】になります。型にはまらずいろいろなビジネススタイルの買取店があります。

・店頭販売
・オークションへ出品
・オークションから中古バイクを仕入れ
・海外へ輸出
・分解してパーツを販売
・分解して資源をリサイクル
・特定のメーカー・車種のみを取り扱う専門中古車店

買取専門店は中古バイクからいろいろな利益を出す方法を持っています。中古バイクの買取と販売に関してはディーラーより強みが多いです。ただ、やり方や内容は多種多様なので、そのお店や企業によって良し悪しに大きな差があります。悪質な業者がいることも事実で、信頼できる業者は利用する側がしっかりと選ばなくてはなりません。

3) ディーラーでのバイク下取りメリット

3-1 ) 欲しいバイクが安くなる

ディーラーでバイクを購入する際、今乗っているバイクを【下取り】という形で購入するバイクの価格から値引きしてくれます。

ディーラーは第一に、取り扱うメーカーの【バイクを購入してもらいたい】という目的があります。バイクの下取りがメインではなく、バイクを購入してもらう交渉材料のひとつとして利用されます。バイクを下取り価格でメリットを出してバイクの販売につなげたいという意図があります。
また、バイクを購入してもらうことで今後のメンテナンスや次の乗り換え時の利用など、【お客様とのつながり】も大切に考えられています。

買取店では値段がつかないようなバイクでも無料で引き取ってくれたり、下取りを理由に購入希望のバイクの価格を大きく引いてくれたりします。中古バイクの査定評価としては曖昧になってしまうところもありますが、バイク購入時の満足度につながります。

3-2 ) 売却と購入が同時に出来る

今乗っているバイクを手放して、新しいバイクに乗り換えたい場合、バイクの売購入と買取が1つのお店でできるということは大きなメリットです。

バイクの購入と買取を別のお店にすると少なくても2店舗行かなくてはなりません。それぞれのお店で購入金額の交渉、買取査定と金額の交渉、納車。どれも1回で済めば良いですが何度も足を運べばそれだけ時間とお金がかかります。

バイクの引き取りと新車の受け取りが同時に出来ることで、帰りの交通手段を考えなくて済みます。また、手元にバイクがなくなってしまう期間も省くことができます。

3-3 ) ディーラーは信頼性が高い

ディーラーはバイクを製造するメーカーと契約を結び、正規品を扱っています。メーカーのバイクに関する取扱いに精通しているので下取り購入後にメリットがあります。ディーラーはバイク販売だけではなく整備もメインの仕事のとして行っています整備に関する情報もメーカーから入ってきます。必然的にサービスの質やメンテナンス、コンプライアンスなどの信頼性も高くなります。

バイクを維持していくという面でもメンテナンスや修理、カスタマイズする際はバイクに合メーカー正規の部品、規格で行ってくれます。メンテナンスがしっかりできていればバイクも長持ちしますし、次に売るときも高く売りやすくなります。

4) ディーラーでのバイク下取りデメリット

4-1 ) 比較が難しい

下取り価格はバイク購入時に一緒に交渉されます。バイクの査定額よりバイク購入のための交渉がメインの交渉です。
欲しいバイクのディーラーが近場にたくさんあるという状況は考えにくいので、他の店舗と査定額の違いを比較することは難しくなります。
比較のために他のお店に変えれば購入したいバイクがあるとは限りません。
比較対象がないので下取り価格が適正なのか、高いのか低いのか、よくわからなくなります。事前に買取相場などを自分で調べておく必要があります。

4-2 ) 購入が前提

そもそもの話、下取りは【購入が前提】です。購入を考えていない人は下取りサービスを受けることができません。バイクを購入せずに下取りだけを行ってもらう場合は下取りではなく買取です。

下取りしてもらうディーラー店に欲しいバイクの取り扱いがなければ下取りの意味がありません。また、乗り換えではなく乗らなくなったバイクの売却をする場合にも利用することができません。

4-3 ) 高値が付きにくい

ディーラーでの下取りはバイクを買ってもらうことをメインとして、お客様に乗り換え時のお得感や手間の省略、乗り換えるきっかけとして利用してもらうサービスです。買取専門店のように多種多様な販売ルートがあるわけではありません。

ディーラーは取り扱うメーカーも決まっているので他メーカーのバイクの買取をしても高く転売する仕組みを持っていない場合があります。また査定の教育や技術に力を入れていないお店もあり、査定では高値が付きにくい傾向があります。

ただしバイク購入の際の値引きとしていろいろな方法があり、総合的に見ればバイクを売るより値引きが大きいということもあります。

5) バイク買取専門店のメリット

5-1 ) 複数店舗査定で比較できる

ディーラーは取り扱うメーカーが限られ、同じような店舗が近隣に複数ないので比較しにくいのですが、買取専門店は取り扱うバイクを絞らない代わりに比較できるお店が多いことがメリットです。
比較するお店が多いということは、買取価格が適正なのかを比べることができますし、複数店舗の査定額を提示することで買取価格を高くしてもらう交渉の材料にすることもできます。

5-2 ) 中古バイクの売買につよい

買取専門店は中古バイクの取り扱いが専門です。中古バイクのいろいろな販売ルートや利益を上げる仕組みを持っているのでバイクの買取価格も高値が付きやすくなります。

ディーラーが新車を売りたいのと逆に、買取専門店は中古バイクの売買が専門なので中古バイクの需要情報も多く持っています。人気の車種や流行、季節など需要を把握しているので査定に反映して需要のあるバイクは高値で買取してくれます。

5-3 ) いろいろなタイプの専門店がある

買取専門店にはいろいろなタイプがあるので、自分が売りたいバイクを少しでも高く売りたいのであればそれに合ったお店を探すこともできます。

中古バイクの売買にはリユースだけではなく、海外輸出、部品販売、解体(資源リサイクル)など、中古バイクをいろいろな方法でお金に変える業者がいます。ただ廃車に出すと買取どころか廃車料金をとられてしまいます。

バイクに合った買取店なら意外な高値が付いたり廃車同然のバイクでも引き取ってくれたりすることがあります。

6) バイク買取専門店のデメリット

6-1 ) 一括査定は電話がたくさんかかってくる

買取専門店は地域に縛られず遠方から出張査定してくれる業者もあります。そういった業者に依頼する際には一カ所に情報を入力すると複数業者に査定の依頼ができる【一括査定】という方法があります。

とても便利なシステムなのですが、色々な一括査定サイトがあり、中には情報を入力すると電話が鳴りやまないくらい多数の業者から連絡が来てしまうことがあります。
一括査定をする場合はサイト内の注意事項や登録業者数が限られているサイトの利用をお勧めします。

6-2 ) バイクを売るのと買うのが別で手間がかかる

バイクの購入を前提にする場合、ディーラーではバイクの下取りと購入が一度で行えます。バイクを買取専門店で売るとなると、買うお店と売るお店、2つのお店の行き来が必要になります。

それぞれのお店に通うために、売却・購入交渉、各種契約、お店の行き来にかかる時間と交通費用など労力も倍になります。お店が遠い場合はまたその分負担が増えることになります。

6-3 ) 悪質業者に注意

買取専門店は多種多様な業態があることはメリットなのですが、その分質の低い業者や悪質な業者も紛れ込んでいるので注意が必要です。

例:
買取契約終了後にバイク本体の不備に因縁をつけ、契約書の規定に従い買取額を減額することや、最悪支払いに応じてくれなかった。
出張査定に来てバイクをいきなりトラックに積んで買取前提で安値の交渉をされた。

全体としてはごく一部ですが、悪質な業者とのトラブルには気を付ける必要があります。
買取業者を選ぶ際は自分で信頼できるかどうかを調べて判断しなければなりません。

7) ディーラーでの下取りと買取専門店、こんな人にはどっちがおすすめ?

7-1 ) 手間をかけたくない人

手間をかけたくない人はディーラーでバイクを下取りしてもらうことをおすすめします。
ディーラーならバイクの購入と売却が同時に済みます。手続きもディーラーが代行してくれる部分が多く、交渉の時間も含め手間はとても少なくなります。

7-2 ) バイクの買取価格にこだわりたい人

バイクの買取価格にこだわりたい人は買取専門店で買取をしてもらうことをお勧めします。
バイク買取専門店であれば絶対に高く買ってくれるわけではありませんが、複数の買取専門店で比較することで自分も納得できますし、買取額を競ってもらうことで高値が付きやすくなります。

7-3 ) メンテナンスをしっかりしたい人

メンテナンスをしっかりしたい人はディーラーを利用することをおすすめします。
バイクを売るのは買取専門店でもよいのですが、ディーラーと関係性を気付いておくことでお得な情報を教えてくれたり簡単な整備であればサービスで行ってくれることもあります。
何よりこれから乗るバイクの正規メーカー取り扱い店なのでメンテナンスは安心です。

7-4 ) バイクがないと困る人

仕事などでバイクが乗れない時期があると困る人はディーラーの利用がおすすめです。
ディーラーは購入と下取りが同時に行えるので新車が納車されたタイミングでバイクを乗り換えるということが可能です。
店頭販売している買取専門店でも対応可能な場合がありますが、中古バイクは日により相場が変わるためその場での売却を迫られることもあります。
特に出張査定などを行う業者はその場で引き取りになるケースが多いので気をつけましょう。

8) ディーラーでの下取りとバイク買取専門店の比較【まとめ】

メーカーの信頼性やメンテナンスを重視したい人はディーラーでの下取りがおすすめです。
ディーラーでの下取りはバイクの売却と購入が同時に行えるので手間も大幅に削減できます。ディーラーでの下取りは購入が前提なので不要なバイクを売りたいだけの場合はご利用できません。

バイクを少しでも高く売りたい、満足して売りたいという人は買取専門店がおすすめです。
買取専門店は多種多様なビジネススタイルがあります。自分とバイクに合ったお店を探せば高い満足感を得られる可能性があります。
ただし悪質な業者、質の低い業者もいますので注意して、信頼できるお店を選びましょう。