バイクを高価買取してもらう方法9選!
廃車バイクまで値が付く方法解説

1) バイクを売るなら高く買取してもらおう!

どうせバイクを売るなら高く買い取ってもらいたいですよね。でもバイクを高く売る方法なんて難しそう。交渉とかめんどくさい。と思っていませんか?
実はバイクの高価買取は難しい交渉をしなくてもできます。なぜならポイントを押さえておくだけで査定が上手くいきやすくなるからです。
今回の記事ではバイクに高値が付きやすくなる方法をわかりやすくまとめました。
この記事を読むと買取業者がバイクを高く買いたくなる方法が分かるようになります。

2) バイク【高価買取の条件】

バイクを高価買取してもらうためには業者が高価買取したくなる条件があります。まずはそれを理解しておきましょう。

【状態】
劣化度合いが軽いバイク。つまり新品にどれだけ近いかということで顧客に売れる金額も高くなり、高価買取されやすくなります。

【人気】
名車、流行、クラシックなど、人気のある車種は高価買取されます。もう生産されていない車種は状態が悪くても高値で取引されることがあり、人気によって買取価格は大きく変わります。

【社会的需要】
娯楽や趣味だけではなく、生活やビジネスの需要によってバイクの価格も変わってきます。
例えば現在、コロナ禍で部品や材料が不足しているうえに、デリバリーやネットショッピングなどバイクでの配達需要が増えたため中古バイクの需要も増えています。
こういう社会的背景があるときは中古バイクの価格が上がります。

【販売ルート】
お店によってビジネスの方法が違います。買取したバイクをオークションで売る、自社で直接顧客に売る、海外へ売る、解体して部品を売る、材料をリサイクルする。
買取業者のビジネススタイルに合ったバイクを売れば買取価格を上げることができます。

バイクの価格が上がる条件が分かったら、次は具体的な高価買取の方法を紹介します。

3) バイクを高価買取してもらう方法

3-1 ) 相場を調べておく

相場が分からず買取査定しても査定額が高いのか安いのかの判別がつきません。ネットで自分のバイクと同じ車種がどのくらいの価格で取引されているのかをあらかじめ調べておきましょう。
中古車取扱店のホームページでは車種、年式、走行距離など基本的な情報を入力すると買取価格の目安を回答してくれるものもあります。
相場をしらべて現実的な希望買取価格の基準を作っておきましょう。

3-2 ) 季節を選ぶ

バイクは春から夏にかけて温暖な季節に売れやすい商品です。店頭から商品が売れればお店は仕入れをしなければならないので必然的に買取価格が上昇します。逆に寒い季節になるとバイクの人気が落ちるので買取価格も下がってしまいます。バイクの高価買取をねらうのなら、買取してもらう季節を選ぶことが大切です。人気のある春から夏の時期に売りましょう。

3-3 ) 印象を良くする

中古バイクは劣化の度合いが軽い、新品に近い状態のバイクのほうが高い値が付きます。新品にどれだけ近いかということが大切です。とはいえ、走行距離をもとには戻せませんし、劣化した部品も戻りません。肝心なのは【印象を良くする】ということです。
バイクを査定に出す前はできるだけピカピカに洗車し、車体を磨き上げておきましょう。外見を良くするだけでも印象が変わり査定額が上がりやすくなります。

3-4 ) 純正パーツを用意しておく

バイクを自分好みにカスタムしている人も多いのですが、査定の評価でカスタムは基本的にマイナス要素です。値が吊り上がる人気のカスタムもありますが、その時の流行でどうなるかわかりません。買取業者も流行がはずれて売れ残ると困ります。買取業者のほうでも元の形に戻せるように純正パーツがあれば査定の際に用意しておきます。買取業者もノーマルの状態に戻せるので価格が変わってきます。

3-5 ) 個人売買を利用する

個人売買とはバイク販売業者を通さず個人同士で直接売買する方法です。友人、知人、ネットオークションや個人売買アプリ等を利用して行います。仲介業者を通さないので最もバイクを高く売りやすい方法です。ただし個人間でのやりとりはトラブルが起きやすいので注意が必要です。契約や約束事は文章にして保管しておきましょう。

3-6 ) 下取りを利用する

下取りとはバイク購入時に今乗っているバイクを引き取ってもらう方法です。お店のバイクを買う前提で自分のバイク買取してもらいます。お店側はバイクを買ってもらう代わりに高く買取してくれたり、値が付かないバイクを無料で引き取ったりしてくれます。バイクの購入費用が安くなるので満足度の高い価格になります。バイクを購入する予定がない場合には利用することができません。

3-7 ) 店頭販売している中古買取店を探す

店頭販売している中古バイク店は買取したバイクをそのまま売ることでオークションから仕入れる業者に比べて中間マージンがありません。その分高くバイクを買取してくれる可能性があります。店頭で販売されているバイクはそのお店の強み、顧客層でもあります。自分のバイクの種類に近い中古バイクを販売しているお店を探してみましょう。

3-8 ) 複数査定で比較する

複数のお店で査定を受けることで、適正価格が分かるようになります。また、やり方次第ではバイクの買取価格を最大に引き上げることも。査定を受けて他の店舗の査定で一番高かった金額を提示します。そうしたら「あの店ではこの値段で引き取ってくれるんだけどここではそれ以上になりますか?」と聞いてみましょう。興味がなければ「うちでは無理ですね」とあっさり断られます。他の店舗の価格を提示することで、そのバイクを欲しいと思っていればお店どうしで価格競争をしてくれます。

3-9 ) 専門店を探す

バイクにはいろいろな車種やジャンルがあり、それぞれに根強いファンがいます。お店から見ると顧客です。自分が売りたいバイクとお店の専門がマッチすれば高価買取のチャンスがあります。お店は専門の商品を取りそろえ、顧客の期待に応えようとしています。人気のある車種、クラシックバイク、ハーレー、カワサキのような質の高いバイクだけでなく、安くてとりあえず乗れるバイクを探している人もいます。自分のバイクの特徴にあったお店であれば需要があるので高価買取してくれることがあります。

4) 廃車バイクでも値を付ける裏技

4-1 ) 廃車バイクを得意とする業者を探す

バイクの買取業者の中には、もう走れなくなった廃車しか道がないバイクを得意とする業者がいます。
メンテナンスや修理が得意で買取したバイクを修繕。海外に転売。分解して部品を売る。
買取したバイクはそのままリユースされるのではなくいろいろな方法で再商品化されます。廃車バイクを取り扱うのが得意なバイク業者があれば本来根もつかず解体費用を請求されるような車体でも無料で引き取ってくれたり、多少でも価格が付いたりすることがあります。

4-2 ) 売れる部品を売却する

もう走ることもできない壊れたバイクでも、人気のある部品や再利用可能なパーツは分解して売ることができます。ネットオークションや個人売買で買い手を見つけることができれば本来値が付かないようなバイクでもお金に変えることができます。ただし、バイクを分解したり人気のあるパーツを調べたり専門的な知識が必要です。

4-3 ) 新車購入時に下取り交渉する

も新車購入を前提に下取り交渉することで、廃車決定のバイクでも引き取ってもらえることがあります。購入額から下取り額を引いてくれれば、廃車バイクに値が付くことになります。もし0円で引き取られたとしても廃車費用や手間も省けるので実質廃車費用分の値が付いたことになります。

5) バイクの買取価格のポイント

5-1 ) バイクの寿命、走行距離と価格

バイクの心臓部はエンジンです。エンジンがどれだけ動いたかで寿命が決まります。
バイクの寿命を走行距離で表すことが多いのですが400cc以下で5万km、400cc以上で10万キロが目安とされています。
バイクの買取査定でも走行距離は段階的に分けられて評価対象とされます。

バイクの走行距離の区分(400cc以下)
5,000kmまで
10,000kmまで
20,000kmまで
30,000kmまで
それ以上

走行距離が10,000kmか12,000kmかはあまり問題になりません。
次の区分20,000kmを超えると価格が一段階下がるという仕組みが一般的な走行距離の評価です。

5-2 ) 劣化の基本チェック箇所

バイクの劣化を評価する基本箇所があります。劣化が軽いと判断されれば査定で高い価格が期待できます。
タイヤやブレーキパッドなどの劣化は消耗品で交換がしやすい部分です。バイクの買取価格に大きく影響するのはバイクの中枢、ここが壊れるとバイクとして機能しなくなるという部分で、以下の点がチェックされます。

・走行距離
・エンジンの音、動作の安定
・外装の破損
・フレームの破損・変形
・サスペンションの沈み具合

5-3 ) 売れるカスタムと売れないカスタム

バイクの査定でカスタムは基本マイナス要因として取られることが多くなります。人気のあるパーツやカスタムの状態によっては高値が付く場合もありますが個性の強いバイクよりノーマルのほうが売れやすいので買取業者もノーマルを好む傾向があります。
バイクのフレームに手を加えているバイク、多数の手を加えているヘビーカスタムは買い手が付きにくいので中古としては売りにくいバイクになります。

5-4 ) 車検と買取価格

車検と買取価格はあまり大きな影響はありません。車検期間がほぼ満期残っているようであれば評価は高くなりますが、車検した費用分以上に価格が上がるとは限りません。
バイクは中古で買取されてからすぐに売れるわけではありません。多少期間が残っていても残っていなくても、次のお客さんの手に渡るときに切れていたらバイクの価値は同じです。
わざわざ車検をしてからバイクを売る必要はありません。

5-5 ) 買取価格が下がる原因

中古バイクを購入するお客さんが欲しくない要素があるとバイクの買取価格は下がるという視点で考えると、価格が下がる原因はわかります。

・事故歴があるバイク
・走行距離が多く、寿命が近いバイク
・好みでもないカスタムがされているバイク
・傷・汚れ・錆びが多いバイク

逆にこれらの原因が取り除ければバイクの評価を上げることができます。
事故歴や走行距離はかえられません。隠したり細工するとあとで賠償金や訴訟にもなりかねないので絶対にやめましょう。
カスタムに関してはノーマルに近い状態に直すか、純正パーツを持参することで修繕することができます。
査定前に洗車、さび取りなどを行えば外観の印象も良くなります。

6) バイクを売るときの注意点

6-1 ) 出張買取査定の注意点

出張買取査定を行っている業者は増えていて、電話で連絡をすれば遠方からも査定に来てくれます。出張費は無料の場合が多いのですが有料の業者もいます。
また出張範囲によって変わる場合もあるので依頼する際は確認しましょう。

出張買取査定の場合、自宅まで来てくれることは大きなメリットですが、事前にこちらの住所や連絡先を教えなければいけない点は注意が必要です。
事前にどのような業者か最低限の情報は確認しておきましょう。

6-2 ) バイクの持ち込み査定の注意点

持ち込みでの査定、買取の際はバイクを売った後の交通手段がなくなります。
バイク店からどうやって帰るのか事前に考えておく必要があります。
お店によっては帰りの交通手段を支援してくれる場合もあるので確認しておきましょう。

持ち込み査定の場合、何度かお店を行き来する可能性も考えた移動距離を見積もっておきましょう。
高く買取してくれると評判のお店でも片道1時間かかるようであればたくさんの時間と労力がかかります。
事前に必要書類を揃えておくことで売買契約もスムーズに済みます。

6-3 ) 売買契約成立後の注意点

売買契約後、バイクは買取者のものになります。契約ですのでキャンセルは基本的にできません。
出張買取の場合のみクーリングオフが利用できるので8日以内であれば契約の解除が行えます。ただし、バイクの場合商品がそのまま現存しているとは限りません。
オークションや店頭に出してすぐに売れてしまった場合、部品を売るために解体してしまった場合などは取り返しがつきません。

業者によっては【キャンセル期間】を設けているところもあります。心変わりしそうで不安があるなら、そういったサービスを行っているお店を選びましょう。

7) バイクを売るときに必要な書類

7-1 ) 排気量別の必要書類の違い

バイクを売るときは排気量別に必要な書類が変わります。

【125cc以下】
・標識交付証明書 または 廃車証明書
・身分証明書
・自賠責保険証明書
・印鑑

【126cc~250cc以下】
・軽自動車届出済証 または 軽自動車届出済証返納証明書
・身分証明書
・自賠責保険証明書
・印鑑

【251cc~】
・自動車検査証 または 自動車検査証返納証明書
・身分証明書
・自賠責保険証明書
・印鑑
・自動車税納税証明書

125ccまでは原動機付自転車等の扱いで、126ccを超えると軽自動車として扱われます。251ccを超えるバイクは自動車として扱われます。それぞれ排気量によって法的な扱いが変わってくるのでそれに応じた書類が必要になります。

7-2 ) 売る人が未成年の場合

未成年だけでは売買契約が結べません。
未成年がバイクを売ろうとするときは親権者の許可が必要です。親または親権を持つ人に同行してもらって必要書類を記入してもらうか、あらかじめ買取業者に記入書類を請求して親権者に書いてもらい持参する必要があります。

7-3 ) 売るバイクが他人名義の場合

名義人が本人でないバイクは勝手に売ることができません。
名義人が違う場合は名義を持つ人から【委任】を受けなければなりません。名義人にバイクを「バイクを売ってもいいですよ」という【委任状】を書いてもらう必要があります。
委任状の書式は業者によって決まっていることがあるので先に問い合わせておきましょう。

8) バイクを高価買取してもらう方法のまとめ

バイクを高価買取してもらうためにはポイントを抑えて準備をしておくこと効果的です。ただし中古バイクの価格は流行やちょっとしたパーツの故障・劣化によって大きくかわります。
バイクを売るときは納得して信頼できる業者に依頼することが最も大切です。
今回ご紹介した高価買取のポイントは、良い買取業者に出会い、できるだけ高価買取してもらうための基本的な準備として参考にしていただければと思います。